高校・大学入試専用
英語 リスニングツール 「スラリス」の学習法
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下記の諸点を考慮に入れてご利用ください。

1.出題文ではなく、原文からリスニングアプリを作っている。

(1)原文のアドレス

音声も聞けます。

(2)理由
・東大のホームページでは英語の問題が非公開である。
・過去問を解説している諸書籍が著作権を主張している。

(3)結果
・出題文とイコールではない。
・難易度は出題文より上がっている(文の数が倍以上)。

(4)翻訳
・無料のgoogle翻訳は、deepLに比べ多少ぎこちなさがある。
・deepLは、ぎこちなさは少ないが翻訳結果の編集を禁止している。
・結果、deepLの翻訳結果をそのまま利用する。

(5)音声
・googleの有料音声合成サービスを使い、自前のソフトでHi-Fiで出力している。

(6)原文と出題文の比較
・両者を比較することで、どのように問題文が作られているかがわかります。
ぜひ一度は比較してみてください。きっと役に立ちます。
・原文を音声理解用に単純ロジック化する出題文作成者はすごい。

(7)原文のスペル誤り
・翻訳上問題になる間違いはないので、放置。
・z→s: civilization、weaponization
・m→mme: kilograms、program


2.リスニングの解答補足
音声聴き取りのトレーニングアプリなので、解答には踏み込みませんが
今回は、はじめて原文を扱ったので解答に対する補足をします。

(16)「マヤ文明の崩壊と一致しないのは次の文のどれか」
・e)の「マヤ文明は比較的急速に崩壊した」
原文の場合、1段落目が崩壊は悲惨、2段落目が崩壊は急速とあり、3段落目に 
マヤの話が出てくる。
google翻訳では、3段目の文頭の接続詞「However」を「ただし」と翻訳している。
しかし、3段落目は内容から言って文構造上1,2段落目とは「補足」の関係ではなく、
「比較」の関係と捉えるべきで、「ただし」ではなく、「しかし」と翻訳するのが正しいのでは。
3段落は崩壊が悲惨・急速でないマヤのケースを扱っている。

(17)「文明の崩壊について、講義で言及されていないのは次の文のどれか」
・a)の「それは、生態系全体が永遠に失われる森林火災のようである」
いったん何もかもなくなった後に、「進化の源と再建の余地がある」と
しているからa)が言及されていないこと。

(18)「講義によると、古代メソポタミアのシュメールの崩壊は・・」
・d)「シュメール社会の下層階級の人たちには安堵をもたらすものだった」
上記(16)参照。

(19)「1970年代のニューヨーク市の停電に関する講演者の意見に最もよく一致する文を選べ」
・d)「科学技術への私たちの依存は今、他のどの時代よりも大きい」
講演者の意見だから、抽象的な意見のはず。
なので、具体的な意見のa)、c)、e)は削除。
1977年と1877年の2つの停電の例は、インフラ依存度の高まりを説明するため。
なのでb)ではなく、d)。

(20)「講義によると、現代社会が以前の社会と比べて崩壊する可能性が高いのは・・からである」
・c)「世界がかつてないほど相互に関連している」
崩壊の可能性について、原文ではインフラ高依存度、サバイバル知識の低下、
武器の急増そしてネットワークの複雑さをあげている。
問題文では武器の急増は取り扱っていない。
問題文で選択肢に合うのはc)だけ。

以上、
文責: (株)ピグミーズ 栗原修